法光寺について

境内の石造物

山門横に座す「言成地蔵尊」(いいなりじぞうそん)は、願をかければ何でもかなえてくれるという信仰があり、人の見ていない時に願をかけるとよく願いがかなうといわれていることから、 早朝や夜に願をかける参拝者が多いです。また山門前には300年を経過した六地蔵や庚申塔、単立地蔵、名号塔など多くの石仏が、訪ずれる人々を迎えてくれます。また「鶯や卯の花垣に老を啼く」を刻んだ中島茫軒句碑は、大正十三年に建立されました。 

  山門をくぐり境内に入ると、多くの石仏が並び、中でも参道沿いの岩上に立つのは、十一面観音像と地蔵菩薩像の石仏で昭和二十年に建立されました。 かたわらには法光寺では最も古い六地蔵の石灯籠があります。承応四年(1652年)の年号が刻まれています。そのほかに近年、水子供養のための観音像や無縁仏供養のための地蔵菩薩像があります。

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単立地蔵



六地蔵と名号塔



庚申塔



最も古い石灯籠



歌碑



十一面観音像と
地蔵菩薩像

言成地蔵尊



ともいき地蔵



延命ぽっくり
地蔵尊

水かけ誕生仏



慈母観音と水子地蔵



アジサイと石仏



境内庭園

 玄関に入ると、庫裏を通して庭園が目に入ります。おそらく300年は経過しています。この庭園は何回か手が入っているものの、本堂庫裏の建物とマッチしておちついた風景を醸しだしています。 庭園には200~300年の年輪を重ねた赤松・黒松・マキ・紅葉・百十紅・しだれ桜などが調和よく配置されています。四季折々の景色は心に残るものがあります。
  庭園内には、鎮守手長明神の鳥居とほこらのほか、名物和尚といわれた当寺二十二世博道上人の句碑などがあります。

境内庭園

手長神社(境内)

庭園と池

諏訪百番霊場

 山門をくぐって左側、観音堂本尊聖観世音は、神仏習合の時代までは手長神社の本地仏だったといわれています。江戸時代は地蔵堂と言われ、正面に「地蔵堂」の扁額があります。  「西三十番」札所で、詠歌額は「めぐりきて のりの光の寺なれば じたびょうどうのねがひやまず」です。西二十九番は愛宕山地蔵寺 西三十一番は桑原山正願寺です。

百番霊場観音堂

西三十番「詠歌額」

百番の地蔵堂の扁額
江戸時代中期の書家
「佐々木文山」