行事のご案内
「釈迦涅槃図」 -お釈迦様の八十年の生涯を閉じられた時の様子-
お釈迦様が入滅されたのは2月15日、八十年の生涯を閉じられた時の様子を色鮮やかに描かれています。
8本の沙羅双樹の木の下で「頭北面西右脇臥」の姿勢で涅槃を迎えられるお釈迦様、そして、取り囲むように多くの菩薩・仏弟子・天王・天女・老婆など、さらには動物や鳥、昆虫までもが嘆き悲しむ涅槃の悲劇な場面が描かれています。
「釈迦涅槃図」
<縦約4.5m 横約2.3m 江戸時代後期作 法光寺所蔵>
「当麻曼荼羅」 -西方極楽世界(浄土)への案内書-
私たちは死後どこへ行くのでしょうか。 来世へのあこがれとしての極楽浄土、そして、罪科の報いとしての地獄という世界を生み出しました。
死後に赴くという極楽世界はどんな場所か。こんな私でも行くことができるのか。そして、その方法とはどんなことなのか。「観無量寿経」というお経に説かれている教えに従い極楽世界の細部について描かれています。
また、修行の方法も十三の段階に分けて明快に図示されています。 さらに往生者の生前の行いにより、九つの極楽世界のステージが示されています。いわば極楽世界への案内書・百科事典とも云えます。
<縦約4.5m 横約2.3m 江戸時代後期作 法光寺所蔵>
「熊野十界曼荼羅と十王地獄図」
「熊野十界曼荼羅」は中世に各地で活動した熊野比丘尼が絵解きで使用した絵図で鎌倉時代に盛大に描かれた地獄図や極楽図六道絵の系譜を踏む絵図であります。
「十王地獄絵図」は地獄・極楽の思想をまとめた源信の「往生要集」が日本人の地獄・極楽観が基礎となり、地獄において罪人が苦しむ様を図にしたものが地獄図であります。
十王図は「十王経」の内容を図にしたものです。十王信仰は中国唐末から盛んになったと言われ、日本でも平安時代末期あたりに十王信仰が入り、鎌倉時代に急速に広まりました。
十王地獄絵図(全五幅)
熊野十界曼荼羅