
百万遍念仏は往生極楽、追善回向、現世祈祷の三つの事に利益が広大であると云われています。
京都知恩寺第八世の善阿上人は京都に疫病が流行した元弘年間(1331~1334)に後醍醐天皇の命を受け、7日間にわたり百万遍念仏を修養し疫病を鎮めることができました。
そして後醍醐天皇からその功績として「百万遍」の寺号を賜りました。以後、百万遍知恩寺の行事として、念仏を唱えながら大念珠を繰る行事が定例化し、
さらには広く民間信仰として大勢の人が集まり一珠繰るごとに念仏を唱えながら皆で繰ることにより、往生極楽、追善回向、現世祈祷がさかんに行われるようになりました。
法光寺の大念珠は桜の木の珠で、長さ36m、重さ75Kgと全国でも有数の大きさであり、30数年ぶりに念珠繰りが復活しました。